なぜ業者ではお断りされるの？未成年がクレジットカード現金化不可になっている理由

お財布にお金がない、口座に貯蓄もない、そうしたピンチの際にもどうにかして現金を調達する手段はいろいろとあります。

その1つが、パソコンやスマートフォンがあれば気軽に手続きができるクレジットカード現金化。

ネットでまとまったお金を用意する方法を検索したことがある方なら目にしたこともあるでしょうし、実際に利用経験がある方も多いでしょう。

ただ、クレジットカード現金化の専門業者はいくつも見つけられますが、手続きできる条件をチェックしてみると、どこもかしこも「本人名義のクレジットカードを所持していること」の他、「20歳以上であること」が挙げられていることに気がつきませんか。

クレジットカード自体は18歳以上から作れるというのに、なぜ業者でのクレジットカード現金化は未成年の申し込みを許可していないところばかりなのでしょう。

未成年との取り引きは支払いの滞納にも繋がりやすく警戒されている

いくら18歳以上となり自分名義のクレジットカードを持つことができるようになっても、その多くが大学生や専門学生。

アルバイトで得られる収入だと使えるお金もそれほど多くはありませんよね。

もちろん社会人もいますが、新卒だとまだ大金を自由にはできない身分です。

クレジットカード現金化のメリットは審査不要で利用できる点。

ショッピング枠の残高分だけ申し込みができるのは非常に便利ですが、カード会社への返済までしっかり計画を立てて、自己責任で手続きする必要があります。

でも、社会経験が乏しい未成年はこの辺りを失念しがち。

自分の支払い能力以上に現金化することで滞納してしまったり、支払えないので借金をしてしまうなど、現金化をきっかけにさらに大きな金銭トラブルに巻き込まれてしまう可能性が高いのが問題視されているんです。

だからこそ、クレジットカード現金化専門業者もそうしたことを警戒して、20歳以上という条件付けをするところが多くなっています。

未成年のうちは、すべての行動の責任を本人だけで取ることができません。

何かしらの問題が起こった時には、未成年だからという理由で親権者に報告が行ったり、一度交わされた契約が破棄できてしまうケースがあるのがちょっと問題なんです。

たとえば、クレジットカード現金化をした結果、カード会社への支払いが困難になったとしましょう。

原因を探るうちに現金化業者での手続きが発覚すれば、場合によっては親権者の判断でここでの決済を無効にしてしまえます。

民法にそういった法律があって、未成年者のクレジットカード利用代金の支払い義務を破棄し、返還請求ができてしまうんです。

これって業者からすると、たまったものではありませんよね。

未成年相手の商売はこういった面倒なリスクが伴うからこそ、業者は取り引きしたがらないんです。

業者を介したクレジットカード現金化の方法は、主にキャッシュバック方式と買取方式の2種類です。

このうち、入金までに時間はかかるものの、換金率が高めに設定されている買取方式で取り引きができる現金化業者の場合、未成年とのやり取りに1つの障害が出てきます。

それが、古物営業法の中にある、20歳未満からの買取には親権者の同意が必要になるという事項。

リサイクルショップなどでCDやゲームを売りに行った経験がある方も多いでしょうが、未成年者は身分証提示の他、必ず親権者の承諾を得なければなりません。

同意書に一筆書いてもらったり、親にお店についてきてもらったりしたこともあるのではないでしょうか。

つまり、クレジットカード現金化を買取方式で申し込む場合、未成年者は「誰にも内緒で」取り引きをすることはできないということ。

親バレしてもいい状況なら、素直に親からお金を借りられますよね。

業者の方も、親権者の許可を得られているかの確認する手間を省きたいんです。

未成年者との取り引きは、業者にとっていろいろと面倒が多いことがわかりましたよね。

もし取り引きを許可したとしても、クレジットカードの上限額がそれほど高くない人が多く、実際、若い人の申し込み金額はそのほとんどが数万円程度の少額です。

警戒すべきリスクやトラブルが多い割に、手続きしてもらったところで得られる利益も少ないので、業者としては未成年そのものを切ってしまったほうが楽だというのも理由に挙げられます。

わざわざローリターンのためにハイリスクを背負いたくないんです。

今後、成人年齢の引き下げに伴って、20歳未満でも業者での現金化ができる可能性も出てきますが、今はまだ不可能。

知名度が高く、利用者の多い大手現金化業者のほとんどで取り引きできません。

それでもクレジットカード現金化をしたい未成年者は、専門業者を通さずに個人での現金化がおすすめ。

これならば問題はありませんが、くれぐれも返済できる範囲内で利用するよう心掛けてくださいね。